昭和50年の創刊以来、経営、調理技術、歴史・文化、産地情報など、「そば・うどん」に関する知識、情報を提供してきた専門誌です。 第40号の節目となる今回は「天ぷら」「酒肴と酒」という、そばうどん店にとって非常にベーシックで、かつ重要なテーマを取り上げました。前者は、種ものの定番であることはもちろん、最近とくにそば店において天ぷらで特徴を打ち出す傾向が顕著です。後者もまた、そばうどん店が弱い夜の営業を強化し、店の個性を表現するうえで重要なアイテムです。こうした定番メニューをはじめ店の基本部分をしっかりと見直すことが、不況の時期においてはお客の支持を得る近道。今回の『そばうどん』は、そうした認識のもとに編集しました。 巻頭特集「天ぷら、再考」では、このベーシックアイテムを磨き上げるうえで役立つノウハウ、最新の注目事例を幅広く紹介します。老舗ならではの「そば店らしい天ぷら」から、ここにきて事例が増えている「専門店的な“薄衣”の天ぷら」まで。さらには、ユニークなメニューづくりや提供法の工夫を通して、天ぷらで差別化を図る手法を学んでいただきます。 もうひとつの特集「酒肴と酒で差をつける」も、その店の